自動運転バス「ナビヤ アルマ」

愛知県の日進市は、ソフトバンクの子会社であるボードリーなどの協力によって「ナビヤ・アルマ」を1台導入して、2023年1月26日(木)から2月28日(火)まで、定常運行を見据えて公道での実走実験を実施しています。

この実験は2022年12月に設立された、産官学自動運転実装コンソーシアムの6者(日進市、ボードリー、名鉄バス、セネック、マクニカ、名城大学)が連携して実施しているもので、フェーズ1として自動運転レベル2で運行します。

そして2023年度以降は、フェーズ2として信号機とナビヤ・アルマが通信により連携する信号協調を検証して、自動運転レベル4への移行を目指して準備を進めていきます。2024年に日進市が運営する既存のコミュニティバス「くるりんばす」のダイヤを全面的に改正して、路線ダイヤとして自動運転バスの実現を目指しています。

日進市は中心核のない分散型ベッドタウンながら、人口増加を続けているのが特徴となっています。自動運転バスを導入することで、今までの交通手段と自動運転バスを組み合わせてシームレスに移動できる「既存公共交通網と自動運転バスのベストミックスによる新たな公共交通システム」を生み出すことで、世代や居住場所を問わず、住民が自由に移動でき、長く安心して住み続けられる街の実現を目指しています。

実験では、くるりんばすを運営する地域交通事業者の名鉄バスが自動運転バスの運行業務を担当して、セネックはボードリーの運行管理プラットフォーム「ディスパッチャー」を使って茨城県境町にある本社オフィス(遠隔監視センター)と日進市内の施設の計2カ所から遠隔監視を行います。

運行管理プラットフォーム「ディスパッチャー」画面イメージ
運行管理プラットフォーム「ディスパッチャー」画面イメージ

これによって、自動運転レベル4での運行を見据えた監視体制を構築します。また、自動運転バスに関する有償視察ツアーや車体広告などを企画することで運賃に頼らない持続可能な収益モデルの実現も目指しているのが特徴となっています。

1.運行ルート(往復約5.7km)

運行ルートマップ

2.実証実験の期間および参加方法

2023年1月26日(木)〜2月28日(火) ※1月は土・日運休、2月は日・月運休

  • 期間中は誰でも予約不要で自由に乗車可能
  • 乗客定員は10名
  • 乗車の際には、新型コロナウイルス感染症の感染防止対策に協力のこと

3.運行ダイヤ表

運行ダイヤ表
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LINE公式アカウント「にっしんアルマ」の画面イメージ
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