
ホンダの安全技術の総称がホンダセンシングです。さまざまな機能がセットされることで総合的に安全なドライブを可能にしています。機能内容は新技術が加わりアップデートされますが、9月22日にマイナーチェンジされたN-WGNには「急アクセル抑制機能」がホンダ車として初採用されました。
従来は建物や車両といった障害物に対するものでしたが、障害物がなくても加速を抑制することを可能にしています。従来、誤発進抑制などでは、実際に踏み間違えているのか、加速したのか、その判断が難しいところでした。
今回の急アクセル抑制機能はペダルの踏み間違いが原因の急アクセル操作を検知することが可能になっています。たとえば、駐車場で空きスペースを探しているときに、突然人が出てきたのを見つけ、ブレーキを踏むつもりがアクセルを踏んでしまうことを防ぎます。子供が顔を出した程度では一般的には障害物として関知しませんが、今回の技術では障害物などの認識がなくても作動するため、急加速を防止することができます。

もちろん闇雲に反応するのでは、実際に加速したいときに違和感などが出てしまいます。急アクセル抑制機能がオンになっているうえで、アクセル、ブレーキ、シフトのドライバー操作情報とクルマの状況(車速や前後加速度)から判断して、踏み間違えていると判断した場合は警告するとともに、アクセルを制御して急加速を防ぎます。
また、特定の年齢で問題が発生することが多いことから、事前にディーラーでスマートキーを登録することで、特定のドライバーでのみ機能させることが可能です。