復建調査設計、アイサンテクノロジー、ティアフォー、損害保険ジャパン、KDDI の5社は、2022年9月10日から高田松原津波復興祈念公園(岩手県陸前高田市)で来園者向け自動運転サービスの実証実験を実施しています。
高田松原津波復興祈念公園は、東日本大震災津波による犠牲者への追悼などを目的とした復興祈念公園です。復興のシンボルである「奇跡の一本松」や震災の脅威を伝える震災遺構「気仙中学校」などのさまざまな施設が130ヘクタールの敷地内に点在しています。高田松原津波復興祈念公園は東西で約7kmの距離があり、徒歩ですべての施設を見学することは困難です。
実証実験では、環境に配慮した10人乗りの小型自動運転EVバスが園内に点在する施設を巡ります。土日の運行に関してはパークガイドが同乗し、震災における教訓の理解を促す環境を作ります。5社は、EVバスの遠隔監視による自動運転を行い、公園内における走行環境の確認やサービス面での課題抽出を実施。利用者を対象とした受容性調査も行い、2023年度に一部エリア運行開始、2025年度に本格運行開始を目指す計画としています。

実証地域および運行スケジュール
2022年9月10日から9月30日:気仙中学校~奇跡の一本松~道の駅
2023年1月から3月:気仙中学校~奇跡の一本松~道の駅~タピック45~下宿定住促進住宅ルート(調整中)
※原則月曜日運休(ただし、祝日は運行し、その場合は翌日運休)
走行時間:9時~17時まで