東京都では「未来の東京」戦略を掲げていて、2025年に「無人自動運転による移動サービスの実現」することを政策目標として掲げています。これに向けて、先行的に5Gの通信環境を整備している西新宿エリアで、自動運転移動サービス実現に向けた実証実験を行うことが発表されました。また、実証実験への参加者についても募集しています。
実施については2つのテーマがあって、期日やルートだけでなく、使用する車両も異なるものを使用する予定です。
「京王電鉄バス株式会社による運行」
・テーマ
都心部特有の自動走行困難な営業ルートでの自動運転バス運行実証
・実施するプロジェクトの概要
- 自動運転で主流となっているGNSS(全世界測位システム)が届かない・届きにくい、「トンネル・半地下・高層ビル群」などの過酷環境下で LiDARのみでも、走行ができるシステムの開発
- バスの無人運転での課題となる運賃収受の解決のため顔認証技術の実証
- 国内先行事例となる「都心部の公道・営業ルート」における営業型路線バスの実証運行
- スマートポールが整備されている西新宿において、遠隔監視などで5G通信を行い、車体が取得する映像などの大容量データの送受信に活用
・プロジェクト実施者
京王電鉄バス株式会社、京王バス株式会社、京王電鉄株式会社、株式会社京王エージェンシー、日本モビリティ株式会社、ソフトバンク株式会社、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社及びMS&ADインターリスク総研株式会社

・実施日(予定)
令和4年1月8日(土)から1月25日(火)まで
(1月15日(土)/16日(日)と1月20日(木)/21日(金)を除く)
・運行経路
新宿駅西口〜都庁〜都議会議事堂〜新宿駅西口

・使用車両
日野ポンチョ

※実証実験への参加応募方法
LINE公式アカウント「TAMa-GO」 URL: https://lin.ee/ntzKhp7

募集期間(予定): 令和3年12月27日(月)から令和4年1月25日(火)まで
※LINE公式アカウント「TAMa-GO」を友だち追加すると、LINE公式アカウント内で参加者募集開始の案内が送られます。
「大成建設株式会社による運行」
・テーマ
まちのインフラと協調した自動運転サービスの運行実証
・主な実証内容
- 5Gを活用して、信号灯色や現示切替りまでの残秒数などの信号情報を車両と連携し、スムーズな予備減速や発進準備を支援【都内初】
- 5Gを活用して、信号機に設置したセンサーにより車両の死角となる範囲の対向直進車や歩行者を検知して車両と連携し、交差点での安全な走行を支援【都内初】
- 車両の死角となる範囲の状況を、道路に設置したセンサーで検知して車両と連携し、駅前ロータリーからの発進を支援【都内初】
- トンネル内に壁面とは反射強度の異なる特殊な塗料を塗布したパネルを設置し、自車位置推定を支援(有用性確認)【都内初】
- 自動運転システムの認識・制御機能の向上(段差や落ち葉などへの過剰な急ブレーキ解消など)
・社会実装につながる事業面の工夫
- 西新宿スマートシティ協議会や一般社団法人新宿副都心エリア環境改善委員会(エリアマネジメント組織)と連携し、まちづくりと一体となった実証実験の実施/交通事業者との連携により、実装を見据えたサービスモデルの検討
- 5Gを用いて中野坂上にあるコネクテッドサポートセンターから遠隔見守り/自動運転サービスに適したUX(ユーザー体験)の検討
・プロジェクト実施者
大成建設株式会社、株式会社ティアフォー、損害保険ジャパン株式会社、KDDI株式会社、アイサンテクノロジー株式会社、日本信号株式会社、大成ロテック株式会社及び株式会社プライムアシスタンス。実施パートナーとして小田急電鉄株式会社
・実施日(予定)
令和4年1月22日(土)から2月4日(金)まで
(1月24日(月)/25日(火)、1月29日(土)/ 30日(日)を除く。
・運行経路
新宿駅西口〜都庁〜新宿駅西口

・使用する車両
JPN TAXI 匠

※実証実験の参加者募集
応募サイトURL: https://future-mobility-2021.tier4.jp
募集期間(予定): 令和3年12月15日(水)から令和4年1月5日(水)まで
