深谷観光バスと埼玉工業大学は、営業運行中の『渋沢栄一 論語の里 循環バス』において、自動運転の走行区間を約26kmに拡大したと発表しました。

この循環バスは、渋沢栄一翁ゆかりの地である「論語の里」を訪問する見学者のための足として、産学官の連携により運行を開始。運行開始当初は、埼工大が開発した自動運転マイクロバス(リエッセⅡ)が、区間限定の約8kmを自動運転で走行。今年4月29日からは全長9mの大型自動運転バス(レインボー)が、業務用車両として導入されました。その後、営業運行を実施しながら開発を進め、自動運転可能な走行区間を順次延長させ、始発の仲町バス発着所から全区間(深谷駅周辺と旧中山道の一部を除き)約26kmで自動運転走行を可能にしています。

自動運転バスは土日、祝日に1日6便運行。立ち席のお客様が出た場合や、路上の歩行者とバスとの十分な距離がとれない場合、渋滞で運行ダイヤに大幅な遅延が発生した場合などには、自動運転から手動運転に切り替えて運行しています。

埼玉工業大学が開発した自動運転機能を後付けで搭載した大型バスは、路線バスとして営業運行するために緑ナンバーを取得。車両の仕様は、日野レインボーをベースにした全長910cm、全幅244 ㎝、全高:307 ㎝、定員 58 人乗りで、Autoware を採用した自動運転の実証実験用車両。 Autoware を利用し、AI による障害物の検知機能を強化して、複数のLiDARやカメラの画像情報をディープラーニングにより周囲環境としてAIで認識して、障害物を回避して走行することを可能にしています。