三菱重工業と三菱重工機械システム、三菱重工冷熱の三菱重工グループ3社は、高度自動運転車両の試験・検証システムの共同開発を進めることでアプラス・イディアダ社と合意したと発表しました。

アプラス・イディアダ社はスペインに本社を置く多国籍企業で、ヨーロッパにおける自動車メーカーの車両の開発・試験・認証に関する長年の実績を持ち、国際規格制定においても多くの貢献をしています。

自動運転システムの開発では、様々な自然環境下においてセンサーやシステムが正常に機能することを検証する必要がありますが、今回発表された共同開発では、三菱重工グループ3社が、雪、霧、雨など任意の自然環境と走行状況の組み合わせを自由に生成して自動運転システムを高精度に試験できる、再現性のある屋内型の統合環境試験装置を開発。さらに仮想環境下での網羅的検証を可能とするシステムをアプラス・イディアダ社と共同で開発し、実環境試験と仮想環境試験とのシームレスな連携を実現を目指します。

三菱重工業ではこれにより、センサーメーカーなどによる自動運転システム開発期間の短縮および開発費用の低減に寄与することを目指すとともに、今後はアプラス・イディアダ社と協力して、世界標準の自動運転車両試験・検証システムを確立するとしています。

三菱重工、アプラス・イディアダ社 共同開発イメージ