eve autonomy、ティアフォー、ヤマハ発動機 3社ロゴ

イヴオートノミー(eve autonomy)は、ティアフォーとヤマハ発動機とともに開発を進めてきた自動搬送サービスであるイヴオートを2022年の夏からの提供を開始するのにあたって、先行受注を開始しました。

イヴオートは、屋内外の環境を問わず、閉鎖空間での搬送を自動化するニーズに対応するために開発された自動搬送サービスです。すでにヤマハ発動機の浜北工場や、複数の工場で実運用を行っていて、特に走破性、牽引・積載能力を必要とする現場からの自動搬送ニーズに応えるために開発しました。

今回のサービス展開に合わせ、車両を新規開発していて、自動搬送サービス向けの量産を見据えた小型EVとなっています。ティアフォーが開発を主導しているオープンソースの自動運転OS 「オートウェア」の技術と、ヤマハ発動機の高い信頼性を持つ車体開発技術を掛け合わせているのが特徴となります。その結果、一定の段差・傾斜にも対応できる走破性と、天候や周辺物などの変化に対する頑強性を両立しているだけでなく、1500kgまでの牽引能力、もしくは300kgまでの積載能力を実現しています。

今回開始するサービスでは、自動化での初期導入のハードルとなる「高い初期費用」と「長期間におよぶ導入工事」をクリアすることを目指していて、サブスクリプション型契約形態を採用しています。また、運行管理システムやアフターサポートもワンストップでの提供となります。

モノづくり・生産現場の物流状況は、多品種少量生産へのニーズが高まっていたり、慢性的な人手不足によって、作業員配置を前提とした従来型の設備・運用では、効率的な生産体制の維持が難しくなってきています。自動搬送サービスを導入することで、工場内での効率的なオペレーションの推進や、人為的な事故件数の減少が期待できます。特に生産ラインの変化が大きい製造現場・工場や、広い敷地内での搬送ニーズがあるプラントや、建物間の坂路を含めた搬送自動化が求められる物流拠点など、さまざまな場所で利用できるとしています。また、商用サービス以外の用途として、自動運転技術の研究開発プラットフォームとして利用することも可能なのも注目すべきポイントのひとつです。

3社ではお互いの強みを活かして、イヴオートノミーの掲げる「今日から、自動化。」のコンセプトに沿って、誰にでも扱いやすい自動搬送サービスを提供していくとしています。