
愛知県は全国に先駆けて、2016年度から自動運転の実証実験を実施していますが、いよいよ都心部での実証実験が開始されます。自動運転によるビジネスモデルの構築に力を入れてきました。これはすでに愛知県が発表している、2021年度の自動運転実証実験計画の一環として行われます。
使用される車両は、すでに各地で使用され、実績のあるフランスのNAVYA社のアルマを使用し、愛称はNanamobi(ナナモビ)に決定しました。その由来は、New Aichi navigate mobilityを縮めたものですが、名古屋駅前で長年に渡って愛されている名古屋のシンボル「ななちゃん人形」と、名古屋弁で「ですね」を意味する語尾「なも」もかけたものとなっています。
また、車両デザインは、名古屋にゆかりのある戦国の武将三英傑、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康をイメージしたもので、兜の立物や運行を担当する名古屋鉄道(名鉄)のパノラマカーやバスをうまくモチーフにしています。

ルートは名古屋の都心にある鶴舞公園の周囲に設定され、鶴舞駅を中心とする「鶴舞駅ルート」と、近くにある名古屋工業大学を中心とする「名工大ルート」の2つとなります。運行されるのは、水・木・金曜日(祝日を除く)で、2021年10月29日までの予定です。乗車料金は無料ですが、試乗をするには、予約フォームからの予約が必要となっています。

[事業体制]
実施者:愛知県
事業統括:WILLER株式会社
運行会社:名鉄バス株式会社
事業アドバイザリー:Singapore Technologies Engineering Ltd
共同研究:国立大学法人名古屋工業大学 伊藤孝紀研究室
事業連携:イオンタウン株式会社(イオンタウン千種)
車両設定:BOLDLY株式会社
■Nanamobiホームページ
https://travel.willer.co.jp/maas/autonomousdriving-aichi/