ドコモ、ALSOK、パイオニア、SCSK ロゴ

NTTドコモと綜合警備保障(ALSOK)、およびパイオニアの100%子会社であるパイオニアスマートセンシングイノベーションズの3社は、3D-LiDARや点群データをさらに活用するビジネスの創出を目的として「スマートセンシングアライアンス」(以下、「SSA」)を設立しました。さらにこの取組みには、システム開発大手のSCSKも賛同し、参加しています。

技術進化に伴って、3D-LiDARを始めとした高性能・高機能なセンサーの開発や実用化が進んでいるのはご存知の通りです。さらにそのセンサーの利用は、自動運転車両を含む移動体だけでなく、インフラなど、様々な場所に広がっています。

パイオニア 3D-LiDARセンサー
パイオニアの3D-LiDARセンサー

しかし、その一方で、センサーの開発と利用や活用は個々の取組みにとどまっていて、そこから得られる信号の特性や使用法などは、社会や産業で横断的に共有されているとは言い難い状況であるのは事実です。

そのため、活用シーンに最適なサービスやシステムを開発する際には、仕様の確認や知見、さらにリソースの獲得などに大きな手間と時間、そして費用がそれぞれに必要となります。今回設立されたSSAは、センサーの活用を検討している事業者などが、そのニーズに最適なサービスやソリューションを容易に手に入れることができる環境構築を実現するために設立されました。様々な分野の企業が業界の垣根を超えて参画している共同体として注目です。

SSAでは、次の2点の実現を目的としています。

  • 社会課題解決へ貢献する3D-LiDARを利活用したソリューションの開発・提供
  • 3D-LiDARなどのセンサーから得られる点群データなどの収集および、その利活用による付加価値の創出

SSA参加企業はそれぞれの強み、ノウハウを持ち寄ることで、これらの目的を見据えた開発に関わる様々な課題を解消し、早期の事業化を実現します。具体的には、3D-LiDAR等のセンサーを様々なシーンで活用するために「用途に適したソフトウェア/アルゴリズム」「通信による遠隔管理などのソリューション」をワンストップで提供しながら、センサーの活用を検討している各事業者のニーズへの最適化および、課題解消の迅速化と効率化を可能にします。

当面は低速移動体であるロボットを用いた警備や監視といったシーンでの利活用をターゲット領域として想定しながら、交通等、その他の様々なシーンに対しても早期に展開する予定としています。

また、センサーの活用を通じて得られる多種多様なデータを「点群データバンク」としてSSA参加企業間で利用可能にするだけでなく、最適なソフトウェア/アルゴリズムを融合することで、多様なユーザーニーズに対応した、より高度で使いやすいシステム、ソリューションをスピーディーに開発できる環境の構築を目指すとのこと。

SSAは、参加企業を限定することのない拡張型のアライアンスとして、社会が求めるソリューションの開発・提供を実現するために、さらに多くの企業等と今後も連携していく方針としています。