自動運転に欠かせない技術のひとつが、高精度3次元地図データです。センサーやレーダー、ライダーによって周囲の状況をリアルにモニターするだけでなく、高精度3次元地図データを利用して車両が周辺環境を認識して、自車位置を正確に特定できることは、ADASと自動運転車の開発における主要課題のひとつです。

さらに、インフラや道路環境の変化に対応するという点で、自動運転車が使用する地図データの定期更新も、重要な課題と言えます。

この度、自動運転とコネクテッドカーの開発に力を入れているフランスのヴァレオと、高精度3次元地図データの大手プロバイダーである日本のダイナミックマップ基盤が、自動運転システムの開発促進を目的として、正確な自車位置推定とHDマップ更新のための技術とビジネスモデルを共同で開発することを発表しました。

ダイナミックマップ基盤は、高精度3次元地図データとそこに使われる点群データ(ポイントクラウドデータ)を提供しており、今やセンチメーター級のデータを世界中で整備・提供しています。また。多様化にするニーズに合わせて、自動車以外に防災や減災、インフラ整備での使用も広がっています。また、 ヴァレオは、ADASと自動運転システム向けのセンサーとシステムを手がけている、世界的な部品メーカーです。