浪江町スマートモビリティチャレンジ事務局参加団体(浪江町、南相馬市、双葉町、イオン東北、まちづくりなみえ、日本郵便、日産自動車、ゼンリン、4Rエナジー、長大)は、2月8日から2月20日まで、福島県双葉郡浪江町において、地域を支える新たなモビリティサービスの実証実験を実施し、住民や来訪者に向けたサービス受容性を検証しました。

この新たなモビリティサービスは、浪江に暮らす人や浪江を訪れる人の移動に関する課題解決に向けて取り組むものです。実証実験では、「道の駅なみえ」をモビリティハブ(接続拠点)として、町内の主要な場所を繋ぐ巡回シャトルと自宅やハブと郊外の目的地を結ぶスポーク車両を組み合わせた、ハブ&スポーク型の「町内公共交通」や、店頭で購入もしくはネットで注文した商品の配達・受け取りを貨客混載で行う「荷物配達サービス」などを、新たな公共交通として検証しました。

1) 浪江町中心部を周回する巡回シャトルを高頻度で運行し、町の中心部の回遊性を向上 
2) 道の駅をモビリティハブ(接続拠点)とし、自宅などの周辺部との移動手段であるスポーク車両と巡回シャトルの乗り継ぎにより移動サービスを効率化 
3) イオン浪江店の商品の自宅への宅配や、道の駅受取りなどにハブ&スポーク車両や日本郵便の既存の車両を用いた貨客混載でマルチユース利用を実施

この実証に使用される車両は日産のリーフ&eNV200改、すべて電気自動車として低炭素化にも取り組みました。さらに復興地域においても持続的かつ、帰還・交流人口の段階的な増加にも対応しうる公共交通サービスの構築を目指すとともに、生活利便性の向上、経済、産業の活性化にも貢献する、自由な移動や物流手段の実現を目指しています。