自動運転に関係したメーカーはもちろんのこと、世の中にある様々な会社が、社会貢献的な活動を行っています。収益に直接結びつかなくても、人々が安全に、そして安心して暮らせるためという想いや社会的な責任が原動力となっています。

もちろん、自動運転の技術は自動車だけでなく、ほかの分野にも利用は可能です。そのような情報も含めて積極的に発信しているのがホンダで、「Honda Stories」というサイトでは開発の経緯や発想、実現までの道のりが内部の生の声で語られています。

たとえば、交通安全アドバイスロボ「Ropot」は、子供向けの交通安全支援を行う、小さな可愛らしいロボットです。歩行中の死傷者事故が突出して多い年齢は「魔の7歳」とされ、これを知った社員が新事業創出のコンペに応募して開発が実現したもの。ランドセルに付けて使い、事前に指定した場所に来ると、GPSが判断して本体が振動して注意を促したり、後方から自動車等が接近するのも、感知して同様に警告してくれます。自動運転や安全技術を上手に転用した点に注目ですが、最新型では表情も変わるようになっていて、ペット的な存在感を増しています。

このRopotは研究開発段階で商品化については未定ですが、ホンダの「Honda Stories」というのは、同社が現在取り組んでいるこうした活動やその背景にある想いを、広く、そしてわかりやすくアピールするという点で、ぜひ見ていただきたいサイトになっています。

技術が進化して、裾野が広がれば広がるほど、周知すること、さらには社会のみんなが使用することが大切になるだけに、なおさらです。今後はいかに広く知ってもらうかが、自動運転の進化でも重要になっていくのは確かでしょう。

Honda Stories(外部サイト)