CMCイメージ

日欧の二輪メーカー等で構成されているのがCMCと呼ばれる組織です。CMCとはConnected Motorcycle Consortiumの略で、ホンダ、ヤマハ、BMWの3社が2016年に立ち上げた組織で、その後、スズキ、KTM、トライアンフDesign Ltd.等が加わって、現在は日欧の二輪メーカー8社と関連団体で構成されています。

CMCでは、二輪車の安全性を高めるため、二輪車向け協調型高度道路交通システム(C-ITS)用車載機に向けた、V2X(車とモノの通信)システムの基本仕様の設定に取り組んできました。

その成果として、CMC基本仕様が2020年12月11日に公表されました。CMCではこの基本仕様は二輪車V2Xシステムの機能を定義する第1ステップとし、これまでの活動の成果としています。

さらに四輪車や他のモビリティ産業との協調をはかるため、CMC”Next”として活動を延長して、2021年以降も協働して二輪車の安全性のさらなる向上を目指すことで同意するとの発表もされました。

2021年以降については進化と普及に向けて、より実現性のある仕様策定に取り組むとしていますが、四輪車およびその他のモビリティとの協調が重要ともしています。四輪車ではレーダー、カメラといった車載センサー、ドライバーアシスト機能の装備が急速に普及していて、混合交通下での安全性を確保するためにも、これらの車両から二輪車が確実に認知される必要があります。そのためには、二輪車・四輪車特有の道路シナリオの設定やテスト条件を開発して、さらに共通化する必要があるというのが、CMC”Next”の活動継続の背景となっています。

組織形態としては2021年1月以降、これまでのCMC参加企業のうち、6社で活動をスタートして、様々な課題に対応するために、他の二輪車メーカーや四輪車メーカー、サプライヤー、関連する組織にも参加を呼び掛けていくとしています。

CMC基本仕様は、CMCのWebサイトからダウンロードできます。
https://www.cmc-info.net