
日本からの発信という形で、海外での自動運転事業展開を進める動きも活発化しています。MaaSによって様々な社会課題の解決を目指すWILLERの在シンガポール子会社であるWILLER PTE.LTDは、シンガポールのグローバル企業、STエンジニアリングとシンガポール国立公園局の協力のもと、国立庭園「Jurong Lake Gardens」で自動運転の実証実験を12月3日より開始しました。
Jurong Lake Gardensは2022年完成を予定しており、それまでの2年間にわたって実証実験が続けられ、アクティビティの向上はもちろんのこと、輸送システムとしての安全性や有効性、持続可能性も検証するとしています。

すでに完成しているレイクサイドエリアの約1.2kmを走行し、料金は現在のところは無料で運行されています。使用される車両はNAVYA ARMAで、15名(座席は11席)が乗車でき、園内を実験中は最高時速10kmで走行し、最終的には時速25kmでの走行を予定しています。また、航続時間は9時間となっています。

すでにWILLERとSTエンジニアリングは、2019年10月から、同じシンガポールの国立庭園である「Gardens by the Bay」での商業化運行を開始しており、シンガポールでの自動運転は2カ所目となります。
今後もWILLERは、日本をはじめアジア・ASEAN で起きているさまざまな社会課題を、日本および世界のスタートアップ企業とともにオープンイノベーションで創造するMaaSによって、解決していくことを目指すとしています。日本から世界へ向けての発信については今後も注目です。