あいおいニッセイ同和損保は、「2020年度自動運転社会実装プロジェクト推進事業」の一環として愛知県が行う自動運転の社会実装を見据えた実証実験に参画すると発表しました。
愛知県では、全国に先駆けて2016年度から実証実験を開始して、将来の自動運転サービスの実現を目指しています。さらに2019年度からは、内閣府の未来技術社会実装事業を活用して、地域毎に想定されるピジネスモデルを踏まえた実証テーマを設定しています。これを受けて、自動運転の社会実装を見据えた実証実験を実施してきました。
今回、常滑市にある中部国際空港(セントレア)で、「AIによる忘れ物検知システム」の実証実験が行われます。この実験を実施するのはNTTドコモを中核とする共同体で、あいおいニッセイ同和損保はここに協力するとしています。

この共同体に参加しているのは名古屋鉄道、名鉄バス、愛知製鋼が参画し、群馬大学や中部国際空港等があいおいニッセイ同和損保とともに協力します。
あいおいニッセイ同和損保の役割としては、提携するmpaty.ai社が開発を進めているAIによる乗客見守りシステム(Visual Ride Attendant)を搭載して、乗客の忘れ物検知やアラートによる注意喚起を行うデモンストレーションの実施となります。この実施は自動運転バスでは国内初になるとのことです。

またVisual Ride Attendant の特徴としては、3つのコア機能(感知・対話・学習と最適化)を使って、車内に設置したカメラとAIを活用した乗客の見守りを行うことで車内の安全・安心を保つことができるとしています。
損害保険会社がこのようなプロジェクトに参加するのは、従来から言われている自動運転時の事故などに対する補償問題の明確化で意義のあるものです。あいおいニッセイ同和損保は2016年度から、群馬大学と自動運転の実証実験等を通じて、保険商品、事故対応面等の様々な課題について共同研究を行ってきています。今後も自動運転社会での保険会社の役割について検討を進めていくとしていて、指針も含めた今後の動向に注目です。