ティアフォー、自動運転用AIの開発を目的として設立された学生ベンチャー企業ブレインフォー、南福岡自動車学校を運営するミナミホールディングスは、自動運転技術を活用した運転技能検定システムおよび教習システム(以下、あわせて「AI教習システム」)を共同開発し、事業化に向け協業することに合意したと9月1日発表しました。
AI教習システムは、自動運転技術を用いて車両位置や周辺環境を正確に読み取ることができ、またドライバーの運転技能を指導員と同程度の精度で評価することが可能となるといいます。AI教習システムによる評価は、指導員の負担軽減を図るだけでなく、担当指導員ごとに生じる評価のばらつき解消も期待されています。
各社は、AI教習システムの事業化に向け、以下2つのフェーズに分けて段階的に取り組みを進めます。
<フェーズⅠ>
高齢者・ペーパードライバー向け教習や企業研修へAI教習システムを導入し、教習所構内においてAIによる運転技能検定及び教習を実施します。
<フェーズⅡ>
フェーズⅠの実績及びティアフォーの公道における自動運転実証実験の経験を基に、教習所構外にも対応したAI評価モデル及びシステムへと発展させます。

9月28日、南福岡自動車学校において、AI教習システムによる技能検定のデモ及び試乗会を実施し、その後は、2021年春頃からの本格的なサービス開始に向けて同教習所構内で実証を重ね、システムの改善を図っていく予定としています。