フォード・モーター、ベッドロック、ボッシュは、ネットワーク化されたフォード・エスケープを用いたデモンストレーションプロジェクトを開始しました。
デモンストレーションは、不動産デベロッパーのベッドロックがコークタウン地区で手がけた初めての住居再開発プロジェクト「アセンブリー・ガレージ」の1階で行われ、9月末まで実演が行われる予定です。このプロジェクトは、ボッシュのインフラシステムを活用し、テスト車両が自動で運転、駐車を行うというもの。駐車場内で車両が自動駐車する自動バレーパーキング向けの、米国初となるインフラ協調のソリューションとなります。

コネクテッドカーとスマートインフラが自動駐車を強化

フォードのネットワーク化されたテスト車両は、高度に自動化された方法で、ボッシュの駐車インフラとの車両対インフラ(V2I)通信を行います。インフラのセンサーは、車両を認識し、その位置を特定して、歩行者やその他の危険回避を含め、車両の駐車動作を誘導。インフラが車両の経路上に何かを感知した場合、インフラは直ちに車両を停止します。
ガレージに到着すると、ドライバーは指定されたエリアに車両を停め、スマートフォンアプリを使用して車両の自動駐車動作を開始。また、アプリを使用して、指定された引き取りエリアに車両を戻すよう指示することもでき、これにより、駐車操作に必要な時間が短縮され、ガレージで車両を探す手間からも解放されることになります。

協働によって広がる新たなモビリティの可能性

このデモンストレーションプロジェクトでは、自動車メーカーのフォードと、不動産デベロッパーのベッドロック、そしてボッシュの3社が、新たなモビリティへの取り組みに対してどのように協働できるかを示しています。
このプロジェクトによって3社は、ユーザーエクスペリエンス、車両仕様、駐車構造の設計、アプリケーションに関する貴重な知見を獲得し、テクノロジーとその用途を拡大することができるとしています。
また、自動駐車ソリューションは、駐車場内の空間をより有効に活用できるという利点があり、自動バレーパーキングにより、同じ広さのスペースに駐車できる車両台数は最大20%増加するといいます。駐車以外にも、充電や洗車など特定のサービスを受けるために車両自らが走行することも可能にしているということです。