あいおいニッセイ同和損害保険は、自動車保険「タフ・つながるクルマの保険」において、自動運転車の安全性を保険料に反映し、「自動運転モード」で走行中の運転分保険料を無料とする、国内初の自動車保険を開発したと、7月31日発表しました。2020年10月(2021年 1月以降保険始期契約分)より提供を開始する予定です。

同社は、2018年4月にコネクテッドカーを対象とする「タフ・つながるクルマの保険」、2020 年1月に通信機能付きドライブレコーダー端末による「タフ・見守るクルマの保険プラス」という運転挙動保険料反映型テレマティクス自動車保険を発売しています。この度、自動運転技術の安全性を保険料に反映することで、自動運転車の普及と活用促進を後押しすべく、「タフ・つながるクルマの保険」において自動運転走行中の運転分保険料を無料とする、日本国内初の「自動運転対応テレマティクス自動車保険」を開発。テレマティクス自動車保険で培ったデータ分析の技術や安全運転のメカニズムを解析するノウハウなどを活用することで、「CASE」や「MaaS」に対応した商品を開発し、サービスを拡大していくとみられます。

「タフ・つながるクルマの保険」の仕組み

「タフ・つながるクルマの保険」の保険料は、走行距離や運転特性にかかわらず払い込む「基本保険料」と、毎月の走行距離および運転特性に応じて変動する「運転分保険料」で構成されています。また、毎月の走行距離と運転特性(速度 超過・急加速・急減速)に応じて保険料割引が適用されます。 
「自動運転モード」利用時の運転分保険料の無料化については、走行情報を車両から取得。システムが運転主体となるレベル3以上の自動運転モードの走行分が無料化の対象となります。

イメージ図(あいおいニッセイ同和損害保険資料より)

群馬大学発のスタートアップ企業と資本業務提携

同社は7月15日に設立された群馬大学発のスタートアップ企業である日本モビリティと、自動運転による無人移動サービスの普及に向けた共創取組について基本合意し、資本業務提携を7月29日に発表しています。
日本モビリティは無人移動サービスのプラットフォーマーとして、自動運転システム・管制システム等の開発・提供、無人移動サービスを導入しやすい街づくりを支援するコンサルティングサービスを主な事業内容とし、無人移動サービスの導入に必要なものをパッケージ(無人移動サービス導入パッケージ)で展開することで、計画段階から実装後まで一気通貫で支援することが可能となります。 
この資本業務提携を踏まえ、両社はあいおいニッセイ同和損保の地方創生取組と連動し、無人移動サービス導入パッケージを共同で展開することで各地域の移動に関する課題解決をサポートしていくとのことです。

イメージ図(あいおいニッセイ同和損害保険資料より)