
FCAとWaymoは、自動運転技術パートナーシップの拡大を7月22日発表しました。両社は2016年にパートナーシップを結んでから、クライスラーのミニバンでレベル4の自動運転技術を確立し、数十都市を走破してきました。
今回の提携拡大によって、Waymoは小型商用車の開発とテストの優先パートナーとしてFCAと独占的に協力するようになります。最初に手掛けるのはRAMブランドの商用バン。Waymoのシステムを搭載しやすく、配送サービスの急成長からくるニーズに合わせて決定されました。

FCAのCEO、Mike Manley氏は、「世界をリードする自動運転技術であるWaymo Driverをパシフィカのミニバンに組み込んだことで、私たちは実際に完全自動運転技術を実際の公道に展開する唯一のパートナーシップとなりました。次のステップではより関係を深め、Ram ProMasterをはじめとする小型商用車の自動運転を可能にすることで、商業顧客のニーズに応えていきます。L4完全自律型テクノロジーを製品ポートフォリオ全体に展開するというコミットメントを追加することで、私たちのパートナーシップは、今後数十年で自動車の世界を定義するのに役立つ安全で持続可能なモビリティソリューションの足がかりとなります」と述べています。
日本ではアルファロメオ、フィアット、ジープ、アバルトの4ブランドのみ扱うFCAですが、世界的にはクライスラーやラム・トラックス、ランチア、マセラティなどのブランドを有するFCA。小型商用車による配送サービスのさらに次の自動運転技術展開が期待されます。