佐川急便と電気自動車の普及促進を図るファブレスメーカーASFは6月1日、小型電気自動車の共同開発および実証実験を開始する基本合意をしました。これにより両社はプロジェクトチームを立ち上げ、試作車の製作、新たな安全機器の開発、温室効果ガス削減および業務作業や車両における課題の検証を進めていくとのことです。
開発車両は、軽自動車規格のキャブバンタイプを予定。将来的には自動運転も視野に入れた開発を目指しているそうです。

佐川急便はSDGs(持続可能な開発目標)や気候変動に関する国際的枠組みである「パリ協定」など世界の共通目標を踏まえ、今回の共同開発では走行中の二酸化炭素(CO2)や粒子状物質(PM)などの温室効果ガスや大気汚染物質を排出しない高い環境性能を備えた車両や、各種安全装置の開発に取り組む姿勢です。

ASFは、日本国内での電気自動車の普及を促進するビジネスを展開。台湾プラスチックグループ(Formosa Plastics Group)から高品質なバッテリー材料の供給を受け、国内EVベンチャーのFOMMから技術協力を得て事業を進めていくといいます。今回の共同開発を皮切りに、BtoB向けの電気自動車を供給することを目指し、2021年には量産モデルの実現を計画しているとのことです。

比較的走行距離が多い商用車のEV化は環境問題改善に期待できそうです(車両はイメージ)