トヨタ・ダイナ 外観
プリクラッシュセーフティの検知機能が向上したダイナ2t積

トヨタのダイナの2トン積み系の安全性能がさらに向上されました。走行時間、そして走行距離も長い商用車においては、悲惨な事故がたびたび発生していたことから、乗用車以上に安全装備の装着や強化が叫ばれてきました。

法制化については乗用車よりも遅れた感はありますが、12tを超える大型バスは2014年11月1日以降の新型車。そして、継続生産車は2017年9月1日以降、衝突被害軽減ブレーキの装着が義務化されています。また、22tを超える大型トラックも2014年11月から義務付けられ、逆に3.5t以上の小型トラックでも新型車で2019年11月以降、2021年11月以降の継続生産車へ義務付けられています。

小型トラックは街中を含めた短距離での運送や運搬業務が多く、プリクラッシュ性能の重視が重要との声が多くありました。ダイナは幅広いラインナップとなっていますが、そのなかでの2トン積み系(現在は統廃合のトヨエースも含む)では初として2016年4月に、プリクラッシュセーフティを初搭載しています。

具体的には衝突回避や衝突時の被害軽減を支援するプリクラッシュセーフティは歩行者検知機能付として、さらに加えて車線逸脱防止を支援するレーンディパーチャーアラートを標準装備しています。これらはミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせたものとなっています。

そして2020年4月の改良では、プリクラッシュセーフティの検知機能を向上させたことで、これまでの車両や昼間の歩行者に加えて、夜間の歩行者と昼間の自転車も検知対象に加えています。これにより、日常業務での事故低減への効果が期待されます。

トヨタ・ダイナ プリクラッシュセーフティ作動イメージ