いすゞ ギガ

乗用車だけでなく、自動運転は商用車にとっても様々なメリットをもたらします。現状で急務となっているのは、安全装備の充実ですが、衝突被害軽減ブレーキについては大型トラックやバスでは2014年以降、順次装着が義務化されています。

長距離を短時間に移動する大型車では、衝突被害軽減ブレーキだけでは完全と言えず、さらなる拡大が求められています。また自動運転化を進めることで、ドライバーの疲労を軽減することにもつながりますし、問題となっているドライバー不足解消の改善にも効果が期待されています。

いすゞ ギガ LKA

2019年12月に登場したいすゞの大型トラック「ギガ」シリーズは最新の技術を搭載しています。全車速ミリ波車間クルーズ(3秒以上の停止では解除)をマニュアル・トランスミッションをベースとしたオートマチックトランスミッションであるスムーサーGx搭載車に採用。2020年2月には、標準装備である車線逸脱警報(LDWS)に加えて、新規オプションとしてレーンキープアシスト(LKA)を設定しています。

これは車線の内側を維持するようにステアリングをアシストする「車線維持支援機能」と、車線を逸脱しそうになると、車線の内側に戻すようにステアリング操作を強くアシストして、逸脱を防止する「車線逸脱抑制機能」を含んでいます。これらは車速65km/h以上での作動するとのことです。

これにより、レベル2相当を達成したことになります。今後も悲惨な事故の減少に向けて、先進安全装置の充実と自動運転化が進むのは確実でしょう。