【自動運転技術・海外レポート】CES2020×HYUNDAI

ヒュンダイは2001年に日本市場に参入しましたが、販売が振るわず2010年に乗用車部門は撤退。ヒュンダイ製のバスは今なおよく街で目にしますが。これがアメリカでは事情が異なるようです。乗用車は2019年に年間70万台ほどの販売実績があり、これはスバル車と同レベルのシェアを獲得していることになります。日本以上に認知度は高いと言えるでしょう。

そんなヒュンダイのブースは、かなりの賑わいを見せていました。目玉は、未来の都市を活性化するスマートモビリティソリューション「UAM-PBV-Hub」の発表です。

●UAM:Urban Air Mobility(アーバンモビリティ)

パーソナルエアビークルS-A1は垂直離着陸が可能。パイロット+乗員は4名

空域を利用して移動時間を大幅に短縮する新しい形態のモビリティで、Uberと共同開発されました。今回発表されたコンセプトモデルは「S-A1」と名付けられ、巡行速度は時速290 km、地上1000-2000フィートの巡航高度、最大で約100 kmの飛行距離を目標に設計されています。また、100%EVとしています。

●PBV:Purpose Built Vehicle

乗客は目的地への旅行中にカスタマイズされたサービスを受けることができるモビリティ。パーソナライズすることで、都市のシャトルに加えて、レストラン、コーヒーショップ、ホテル、さらには診療所や薬局としても機能します。

●Hub:ハブ

空を飛ぶUAMと地上のPBVを接続する新しいモビリティスペース。

これらのUAM、PBV、Hubが連携して、人間中心の未来都市を形成し活性化を図るというヒュンダイのビジョン。自動車メーカーの次なる目標は街づくりから、という考え方が主流になりそうです。

自動運転、電動化技術のコンセプトモデルも展示