VWGoA(Volkswagen Group of America)は、AVSC(AUTOMATED VEHICLE SAFETY CONSORTIUM)に参加したと12月12日に発表しました。

AVSCは自動運転システムの安全基準を構築する事業体で、自動車メーカーやテクノロジー企業が参加しています。高度な自動化技術の開発を協力して進め、実用化に向けて信頼性を高めることを目的としています。すでにダイムラー、フォード、GM、トヨタ、ホンダ、リフト、ウーバーが参加しており、今回VWグループが加わったことで、さらに参加企業が増えると予想されます。技術の進歩と並行して、安全基準のガイドラインや業界標準の確立が加速するかもしれません。

VW北米地域の最高技術責任者であるWolfgang Demmelbauer-Ebner氏は、「自動運転の標準化と継続した開発テストにおいて、業界全体が協力することが重要です。そのプロセスは効率的なテスト基準から始まります。AVSCのメンバーと協力して、自動運転の技術レベルの定義、基準を作っていくことを嬉しく思います」と述べています。

VWグループは、7月に将来のモビリティサービスとソリューションの開発に向け、自動運転車プラットフォーム企業への投資を発表。10月にはミュンヘンとヴォルフスブルクに本社を置くフォルクスワーゲンオートノミーGmbH(VWAT)の設立を発表しました。これはレベル4以上の自動運転システム開発のためのグループ活動を統括し、蓄積されたノウハウを集約して市場導入を目指すことが狙いです。

2020年にはシリコンバレー、2021年には中国にも開発拠点を設置すると明言していることから、VWグループの自動運転の分野での存在感が増してくるでしょう。