ベース車両はレクサスLS500h

TRI(Toyota Research Institute, Inc.)は、2020年7月から9月に自動運転実験車TRI-P4(レクサスLS 500hベースの最新型試験車両)を使用して、東京・お台場地区で一般向けの同乗試乗を行うと10月24日発表しました。
P4実験車の同乗試乗は、交通量が多く、渋滞も頻繁に起きる東京・お台場地区で行われます。歩行者・車両が入り交じる交通状況、様々な道路インフラや背の高いビルが立ち並ぶ環境の下、自動運転技術の実力を知ってもらうことになります。
なお、この同乗試乗については事前に登録によって参加者を決定する予定だといいます。また、当実験車には日本の交通法規のもと、同乗試乗中も万が一の事態に備えるためのセーフティ・ドライバーが運転席に座る予定。
TRIは、すでにP4実験車の自動運転技術のテストをアメリカ・ミシガン州のテストコースで実施しています。来年夏に向けて、お台場のほか、TRIの研究拠点であるミシガン州アナーバー、カリフォルニア州ロスアルトスの周辺の公道でもテストを実施しているそうです。

P4実験車にはカメラを増設し、両サイドの認識性能を高めているほか、自動運転車用に設計されたふたつの画像センサーを前方と後方に追加しています。レーダーシステムは車両周辺の近距離の視野を向上させるべく最適化。また、8つのスキャニングヘッドを持つLiDARシステムは新型LSのデザインに合わせた形状としています
トランク内にあるコンピューターボックスは、自動運転システムの頭脳として機能。このボックスはリヤシート背後の枠に平行に取り付けられており、中身にアクセスする場合には開くようになっています。それによって、トランクスペースを犠牲にすることはありません