2021年7月から神奈川県オールトヨタ販売店(神奈川トヨタ自動車・横浜トヨペット・トヨタカローラ神奈川・ネッツトヨタ神奈川)とトヨタレンタリース神奈川、トヨタレンタリース横浜で始まった、トヨタ超小型EV「C+pod(シーポッド)」のショートタイムレンタカーサービスを利用してきた。訪問したのはトヨタレンタリース東神奈川駅前店。

短時間から手軽にレンタル可能

C +podの料金は1時間800円から設定され、通常のレンタカーなら6時間からが一般的であるため、レンタルしやすい料金設定になっている。(2022年4月から料金改定)

横浜ベイエリアにあるトヨタレンタリース横浜、トヨタレンタリース神奈川の店舗でレンタル可能なので、横浜周辺の散策には最適だ。予約は店舗へ電話するかトヨタのMaaSアプリ「my route(マイルート)」でもできる。

事故防止を意識して超小型のクルマを検討している人も、試乗目的で乗りに来るのだそうだ。

車幅は両手ほどでコンパクト

車両は市営交通100周年を迎える横浜市交通局とコラボレーションし、「観光スポット周遊バスあかいくつ」に模した赤色をベースのデザインにラッピングされていた。

C +podはとてもコンパクトだ。車幅は両手を広げるとスッポリ収まる。最高時速60kmまでしか出せない2人乗りのEVだ。

試乗は東神奈川駅そばの店舗をスタート。みなとみらい、山下公園を抜けて、急坂のある港の見える丘公園へ向かった。

乗ってみると、車内空間は広く、大人2人が乗っても圧迫感はなく、意外と車幅が広く感じるので、小さなクルマに乗っていることを忘れてしまうほどだ。

交通の多い都市部でも安心

試乗したルートはたくさんのクルマが走っていて、車線が2車線以上あるところもあれば、対向車とすれ違うのも大変な住宅街もあった。

試乗前は、車両の安定性を心配したが、公道に出てみるとその不安はすぐに払拭された。プラットフォームがしっかりしていて、信号が直前に黄色になるとすぐ様ブレーキを踏まないといけないシーンが何度もあったが、カクンと止まる急激な停止にはならず、アクセル操作もしやすく滑らかに発進できた。

車幅は左右を確認しやすいため、道の真ん中を走れない、歩行者や自転車が気になる、対向車があると通過できないような細い道を通らないといけない、駐車が苦手という方でも運転しやすい。

駐車場に止めると、場所が随分余ってしまったので、超小型モビリティ用に駐車場代を安くしてほしいなと思った。

街乗りなら最高時速60kmでも気にならない

最高時速が60kmと制約がある点が懸念されたが、買い物などの近距離移動では時速60kmも出さないエリアが多いため不自由さを感じなかった。また下り坂では回生ブレーキが効いて充電されバッテリー残量が増え得した気分になった。

これまでの超小型モビリティは窓がない、寒い、他のクルマと一般道を走るのが怖い、衝突安全などのシステムがないなどの声があった。C +podは窓があり、快適温熱シート、衝突安全のシステムなども装備されている。緊急時には1500W(AC100)の外部給電機としても使える機能がついていて、軽自動車と遜色のない印象だ。

これから高齢化社会や環境にやさしい社会づくりが問われている。超小型モビリティが普及するといいのではないかと感じた。中山間地域でけではなく、都市部や観光地で、クルマの運転が苦手な女性、高齢者などにおすすめしたい。

C+pod主要諸元
※C+podは、リース契約での取り扱いとなります。料金プランは、取扱店によって異なります。お近くの取扱販売店もしくはレンタリース店にお問い合わせください