戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期「自動運転(システムとサービスの拡張)」では、モビリティデータの利活用について考え、2022年3月15日(火)15:00から、「モビリティデータの利活用とデータ提供の協調領域」と題して、オンライン技術セミナーを開催しました。
住友ゴム工業松井博司氏から、センサー不要のセンシング技術「センシングコア」について、パシフィックコンサルタンツ市川博一氏からは、「車両プローブ情報等を活用した交通環境情報生成の取組み」についてお話しいただきました。
また、パネルディスカッションでは交通環境情報ポータルサイト「MD communet」を構築するNTTデータから礒尚樹氏にも参加いただき、今後のデータ利活用の可能性について意見を交わしました。
「モビリティデータの利活用とデータ提供の協調領域」全編
空気圧、摩耗、荷重、路面状態などを検知するセンサー不要の住友ゴム独自技術「センシングコア」について 松井博司氏 基調講演
「センシングコア」は、摩耗、荷重、路面状態をタイヤ回転信号などから検知する住友ゴムの独自技術。滑りやすい路面と位置情報を組み合わせてクラウド上で共有することで、前方の路面の滑りやすさを知ることができるなど、情報の共有、管理への応用、車両制御への応用など様々な分野に活用できると期待されています。
車両プローブ情報を活用した交通環境情報生成の取組み 市川博一氏 基調講演
車両プローブ情報を用い、車載センサで検知できない前方の状況を把握し、安全で円滑な自動運転を支援する仕組みづくりへの取り組みについて講演いただきました。
自動運転車両が判断、制御を行うシーンに応じて求められる即時性や信頼性には適切な車線レベルの情報提供は重要な要素。早期社会実装の観点から、車線変更を中心としたパスプランニングでの活用に焦点をあて、実用化済みの車両プローブ情報の活用、従来の道路交通情報と同等程度のリアルタイム性での情報生成・提供技術の検討、実証実験について紹介いただきました。
「モビリティデータの利活用とデータ提供の協調領域」パネルディスカッション&Q&A