滋賀県と三重県の県境付近に位置する道の駅『奥永源寺渓流の里(滋賀県東近江市蓼畑町)』において、自動運転サービスの出発式が行われました。琵琶湖の源流のひとつである愛知川、鈴鹿山系10座に囲まれた、豊かな自然と景観に恵まれた奥永源寺地域は、中山間地域の道の駅等を拠点とした自動運転サービス実証実験の実施箇所のひとつとして、長期の実証実験を経て、全国で2カ所目となる社会実装がスタートしたエリアとなります。
サービス開始日となった2021年4月23日に開催された出発式には、地元である東近江市の小椋正清市長、一般社団法人『奥永源寺渓流の里』池田則之代表理事をはじめ、関係者約70人が出席しました。
関係者や報道陣が出発式に集まりました 東近江市 小椋正清市長も挨拶
小椋正清市長は「超過疎地になった奥永源寺地域ですが、人が豊かな生き方をするには最適な場所です。今後、交通公共機関の充実が求まれるなかで、10年、20年、先を見据え、充実させていくことが重要になってきます。自動運転サービスの実装が秋田県についで、全国2番目の本格運用が始まります。日常の生活のなかにぜひ定着させていただきたいと考えています」と、このプロジェクトに期待を語った。実際の運用としては、『奥永源寺渓流の里』を起点に、銚子ヶ口までの全長約4.4kmのルートに電磁誘導線を埋設し、ヤマハ発動機製の自動運転車両を使用して、週4日(水/金/土/日)、1日6便(日曜日のみ早朝便が走行)が運行される予定です。地域住民の移動支援や荷物の配送に加え、観光客の利用を想定し、隣接する登山口や4つのキャンプ場を繋いで山間部の駐車場問題に取り組んでいることも特長のひとつとなっています。
廃校となった校舎を活用した道の駅 運行管理も道の駅内で行っている