SIP 第2期 自動運転 中間成果発表会 受付風景

自動運転実用化に向けての足がかりを固めたSIP 第1期 自動運転に引き続いて、2018年から始まったのがSIP 第2期です。当サイトでのレポートしているように、さらに具体的に、2020年度の実用化、そして事業化に向けて様々な取り組みを行っています。

残り2年に向けて、2021年3月25日(木)から26日(金)までの2日間に渡る、「SIP 第2期 自動運転中間成果発表会」をレポートしましょう。新型コロナウイルス感染症の影響などの困難がありながらも、技術開発、制度 整備、社会的受容性の醸成に取り組んでいます。

「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)自動運転(システムとサービスの拡張)」では、「交通環境情報の構築と配信」「仮想空間での安全性評価環境の構築」「サイバーセキュリティの評価基準の確立」「地理系データの流通ポータルの構築」という、4 つのテーマを最重要課題と定めて進められていますが、展示もこれに沿ったものとなっています。これらのテーマ以外にも、関心の高いテーマも用意されて、様々な発表がショーケースとしてわかりやすく展示され、課題も含めた自動運転の“今”を知ることができる内容に注目です。

SIP 第2期 自動運転中間成果発表会 風景

会場となった東京・有明のホールは4つのゾーンに分けられ、入口から順番に「01=自動運転社会の実現を目指す技術」「02=自動運転の社会実装」「03=人と親しむ自動運転」「04=社会を見据えたSIP自動運転」となっています。

各ゾーンには関係企業、自治体がそれぞれブースを出していて、解説のボードや解説員による説明だけでなく、シミュレーションやデモンストレーションもあり、実際の車両も会場に持ち込まれています。AゾーンからEゾーンまで進めば、自然にSIP 第2期 自動運転について、知ることができます。

SIP 第2期 自動運転中間成果発表会 パネル説明風景

専門知識を持ったガイドによるガイドツアーも用意されていて、専門知識がなくても分かりやすく楽しめるので、会期は残り1日ですが、参加してみるのもいいでしょう。自動運転だけでなく、将来の社会の形に興味がある方にもおすすめのイベントです。

遠方など、諸事情により参加できない方はオンラインでの展示も行っていますので、下記のアドレスから登録してください。

今回、中間報告会初日に同時開催されたのが「社会受容性シンポジウム 地域自動運転サミット」では、「地域住民のニーズと、実現に向けた国の取組」「安全性評価の取組(オーナーカーとサービスカー)」「各地域での自動運転サービスの理解促進に向けた取組事例」など、様々なテーマが取り上げられました。最前線の現場で活躍するキーマンが登壇しての貴重な内容となりました。

https://sip-adus-showcase.com