日本自動車工業会は、大型車メーカー4社(いすゞ自動車、日野自動車、三菱ふそうトラック・バス、UDトラックス)で構成する大型車特別委員会の活動を通じ、物流の効率化や社会課題となっている事業用自動車のドライバー不足への対応・ドライバーの働き方改革等に向けて、トラックの隊列走行等の取り組みを官民一体となって進めています。

大型4社は、2017年度より政府による高速道路におけるトラック隊列走行の実証事業等に積極的に参画し、各社の技術開発および必要な協調技術の確立に取り組み、実際に隊列走行を行う物流事業者との意見交換を通じて、隊列走行への理解を深めてもらう活動も進めています。さらに、政府に対しても、ドライバー不足等の社会課題への対応のあり方や自動運転技術も含め、安全確保のためのインフラ支援策等を積極的に働きかけています。

隊列走行の実用段階において、“異なる物流事業者間”で“異なるメーカー”の“異なる仕様の車両”が隊列を組んで走行することができるよう、大型4社は協調技術の開発を進めてきました。異なるメーカーの車両と隊列を組んで安心安全な運行を行うには、前走車にあわせ後続車が違和感なく加速・制動できることが必要です。

そのため大型4社は、「2021年までにより実用的な後続車有人隊列走行システムの商業化を目指す」との政府目標に対して、共同で行った実証実験にて得られた知見に基づく技術を反映した、定速走行・車間距離制御装置(ACC)に車線維持支援装置(LKA)を装着した商品展開を行っていくこととしました。

ACCとLKAによる後続車有人システムの商品化を通じて、ACCを進化させた協調型車間距離維持支援システム(CACC)の開発も含め、さらに利便性を高めた自動化の実現に向けて必要な協調技術の積み上げに取り組んでいくということです。

<関連リンク>
「トラック隊列走行は、さらに安全で便利なトラック輸送の未来をつくる取り組みです」
http://www.jama.or.jp/truck-bus/platooning/