緊急事態宣言が解除され、東京臨海部実証実験が再開されています。6月5日からは、羽田空港第3ターミナルビルと羽田空港跡地第1ゾーンを結ぶ公道の実環境下において、磁気マーカー、ITS無線路側機を活用した公共車両優先システム(PTPS:Public Transportation Priority Systems)および信号情報提供、高精度3次元地図等を利用した実証実験が開始されます。

羽田空港地域における実証実験では、公共交通機関であるバスの定時性の向上、磁気マーカーを活用した自動運転の実現、緩やかな加減速やバス停への正着制御などによるすべての人に優しく快適な運転自動化レベル4相当の次世代型公共交通システム等の実現に向け、トヨタ・日野自動車、JTEKT、埼玉工大のバスが走行します。

本実証実験で得られた成果を基に、次世代型公共交通システムが展開され、高齢者や交通制約者などのモビリティ確保やドライバー不足の改善・コスト低減等の社会的課題の解決に役立つことでしょう。

東京臨海部実証実験は、昨年10月から臨海副都心地域を中心とした公道の実環境下において、実験用車載器を搭載した自動運転車等を走行させることにより、信号灯火色など交通インフラから提供される情報の有効性検証等が行われています。また今年3月から羽田空港と臨海副都心等を結ぶ首都高速道路等において、合流支援情報等を活用したインフラ協調型システムの実証実験を開始。

臨海副都心地域、羽田空港地域、羽田空港と臨海副都心等を結ぶ首都高速道路等において、実証実験に参加する29機関による実験走行で取得された実験データの分析を通して、技術、精度、社会的受容性に係る課題解決に向けた取り組みを促進し、実用化と普及の加速を図っています。