先月24日、国土交通省が令和元年度前期「自動車アセスメント」の予防安全性評価を公表しました。5車種中4車種が最高評価の「ASV+++」を獲得。なかでもレクサスUXとNXは、今年度対象を拡充した「対歩行者衝突被害軽減ブレーキ」の「夜間街灯なし」条件にも対応し、満点を獲得。衝突安全性評価においては、4車種中3車種が最高評価の「ファイブスター賞」を獲得しました。
そもそも自動車アセスメントは、国土交通省と自動車事故対策機構が一体となって行っている事業で、「自動車等の安全性能評価を公表し、自動車ユーザーが安全性の高い自動車等を選択しやすい環境を整備するとともに、メーカーに対しより安全な製品の開発を促すことによって、安全な自動車等の普及促進を図る自動車アセスメント事業を平成7年度から実施」、「さらなる交通事故死者数の削減を図るため、先進技術を利用してドライバーの安全運転を支援し、事故を未然に防止するシステムについて、平成26年度以降、順次自動車アセスメントへ導入した。平成30年度には踏み間違い時加速抑制装置、夜間の環境における被害軽減ブレーキ[対歩行者]の街灯あり条件、および事故自動通報装置の評価を開始し、令和元年度には夜間の環境における被害軽減ブレーキ[対歩行者]の街灯なし条件での評価を開始」というもの。
安全な自動車やチャイルドシートを選ぶことができる環境を整えるとともに、メーカーによる安全な自動車等の開発を促進することによって、安全な自動車等の普及を促進するのが狙いです。
平成30年度は衝突安全性能評価:11車種、予防安全性能評価:21車種、チャイルドシート安全性能評価:4機種が試験され、複数の評価項目で採点されます。対象となる車種は販売台数の多い車種等、勘案され自動車アセスメント評価検討会で選定されます。

平成26年度から被害軽減ブレーキ(対車両)、27年度から後方視界情報提供、29年度から車線逸脱抑制装置、30年度からペダル踏み間違い時加速抑制装置、そして被害軽減ブレーキ(対歩行者)については、28年度から昼間の評価を、30年度から夜間の街灯あり条件、令和元年から夜間の街灯なし評価を開始しています。
自動運転化に向けて、こうした試験・評価がユーザーにとっても役立つ情報となりそうです。評価結果の詳細や過去の試験結果については、独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)http://www.nasva.go.jp/mamoru/index.htmlでご覧いただけます。