11月12日から14日まで、自動運転に関わる課題の共有とその解決に向けた取り組みを議論する国際会議「SIP-adus Workshop 2019」が、東京国際交流館で開催されました。

自動運転の実現に向けて、欧州・米国・アジアパシフィックの23カ国・地域から専門家約40名が参加し、各国の自動運転に関する取り組み、最新動向が紹介されました。

世界各国・地域での自動運転に対する取り組みが、今どうなっているのかを知ることができる貴重な時間。課題や解決に向けての取り組みを共有することで、世界基準の自動運転社会実装が見えてきそうです

シンポジウムは7つのセッションで構成され、米国運輸省及び欧州委員会の幹部らに加え、日本からは国土交通省、経済産業省、警察庁など、実証実験への取り組みや法整備の現況、産学連携による共同研究、自動車メーカーの取り組み、SIP自動運転の専門家による研究開発成果が発表されました。

国内外から参加された方々に、実証実験の様子やセッションのテーマに合った取り組みの状況をパネル展示で紹介

自動運転の次世代都市交通への活用や、サイバーセキュリティ、安全性評価方法と国際基準、交通参加者すべてを含めた社会とのかかわりなど、自動運転実現に向けての課題、解決に向けた取り組みを世界規模で共有できるこの機会。交通社会の近未来や、自動運転実現に向けた世界のロードマップ、新たな街づくりまでも見えてくる、貴重な時間だったといえるでしょう。

登壇者発表資料はSIP-adusホームページ(http://www.sip-adus.go.jp/evt/workshop2019/)でご覧いただくことができます。

内閣府特命大臣・竹本直一氏も出席。Society5.0の実現に向けた社会における移動革命をもたらす取り組みを進めていくとともに、自動運転の社会実装に向けて研究開発、国際標準化等に関する国際的な協調や連携を呼びかけました。SIP-adusプログラムディレクター葛巻清吾氏はオープニングセッションに登壇しました。